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2001.6.28.up

<序>

 熱い息が、焼けただれた喉を通り抜ける。
 目をゆるりと閉じれば、先程よりもいやに大きく聞こえる乱れた互いの息遣いに、体温が上昇した。
 
「…ん、ぁ…っ………」
 必死で耐えて、耐えて──それでも漏れてしまった自分の声。
 カァッと頬が火照る。
 目の前が真っ赤に燃えた。
 男のくせに、こんな声を上げるなんて、みっともない。消えてしまいたいくらいの、恥ずかしさだ。
 今度こそ何が何でも声を漏らすまい、と、決意も新たに唇をきつく噛む。
 すると、指で唇をそっとなぞられた。
「どうせなら…我慢しないで、全部オレに聴かせてほしいんだけど──」
 
 
 
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.....続く     

   

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